青木奈緒『幸田家のことば 知る知らぬの種をまく』(2/15刊)を、「幸田家に根づく言葉の花々」と、いとうせいこう氏が推薦!

 

幸田露伴【こうだ・ろはん、1867〜1947】生誕150年の本年、曾孫にあたる著者が小社『本の窓』で2年にわたり連載した人気エッセイを、珠玉の40語をひもとく単行本にまとめました。

「幸田家のことば」には、意気があり、ユーモアがあり、折り合いをつけながらも潔く生きるための力があります。

 

→ 「心ゆかせ」=自分自身の心のなぐさめ、納得のための行為。自分の気持ちをおさめるために、たいした手間でないことでも心をこめてすること。

 

→「一寸【いっすん】延びれば尋【ひろ】延びる」=一時の困難をなんとかしのいで突破をはかれば、先は楽になる。今、ここが頑張りどきと励ますこと。

 

「猿守【さるも】り」「小どりまわし」「ぞんざい丁寧」・・・・・・青木奈緖さんが日常的に使うことばには、初耳のものや温故知新なものが多く、その語彙にまず好奇心がそそられます。

それらは、祖母・幸田文【こうだ・あや】と曾祖父・幸田露伴が使っていたことばが母・青木玉【あおき・たま】さんの中に生きており、知らず知らずのうち、著者にとっても「日々の暮らしに根づいたことば」になっていることが軽妙洒脱に描かれていて、心にぐっと迫ります。

 

  

〔上写真〕奈緒さんが二歳のころ祖母・幸田文の自宅にて。母の玉さんと三代、憩いのひととき。

 

ことばは家族の生き方や考え方、暮らし方があらわれ、自分自身に大きく影響を与えるもの。だれにでも家族や暮らしとともに息づくことばがあり、それは自分にとって大切な財産だと気づかされる一冊です。

 

青木奈緒(あおき・なお)
『幸田家のことば 知る知らぬの種をまく』
定価:本体1,500円+税 2017年2月15日発売
四六判・256ページ ISBN978-4-09-388502-7

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<著者プロフィール> 青木奈緒(あおき・なお)・・・東京・小石川生まれ。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業、同大学院修士課程修了。オーストリア政府奨学金を得てウィーンに留学し、足かけ12年ドイツに滞在。1998年に帰国し、『ハリネズミの道』でエッセイストとしてデビュー。『うさぎの聞き耳』『くるみ街道』『動くとき、動くもの』『幸田家のきもの』、小説『風はこぶ』や絵本の翻訳『リトル・ポーラ・ベア』シリーズなどの著書をもつ。2002年と09年に、日本エッセイスト・クラブの会員が選ぶ「ベスト・エッセイ集」に作品が掲載される。NHK放送用語委員。

 

青木奈緒『幸田家のことば 知る知らぬの種をまく』(2/15刊)を、「幸田家に根づく言葉の花々」と、いとうせいこう氏が推薦!