世界のニュースを、【知の巨人】が読み解くと、このように見えてきます。佐藤優『世界観』、12/3頃発売

 

 世界情勢は、生きもののようにめまぐるしく変化しています。この5年だけを切り取ってみても、「イスラム国」テロ、中国軍「領海侵犯」や北方領土交渉、北朝鮮「核外交」、ヨーロッパ「移民問題」、英国「EU離脱」、そしてトランプ大統領誕生…。

 本書は、こういった最近の5年間に世界で同時進行的に発生する大事件に対して、“知の巨人”佐藤優氏が正面から思考し、読み解いてゆく記録です。

 

 物事の「本質」を見抜くには、どうすればいいのか。

 佐藤氏は<何が何でも自分の立場が正しいと固執することはしない。「絶対に正しいものはある。ただし、それは複数ある」という発想をしている>と述べています。そして、悪い例として日本の外務官僚の存在を指摘しています。

 たとえば11月8日、トランプ氏が新大統領に当選したことに日本政府や外務官僚は狼狽しました。早くから民主党のヒラリー・クリントン氏に「肩入れ」し、安倍首相との会談まで実現させていたからです。

 日米外交は、ゼロから構築する必要があります。なぜこうした事態に陥ったのか。

 佐藤氏は、<どうも偏差値秀才型の外務官僚には、多くの事象が同時進行する複雑系としての現代の世界の動きをとらえることができない>と述べています。

 そして肝心のトランプ氏については、<選挙期間中の醜聞報道で印象は最悪だが、本質はディール(取引)に長けたビジネパーソンだ。>として、トランプ新大統領によって、北方領土交渉や沖縄基地返還が大きく進展する可能性があることを本書で言及しています。

 外交には「変数」がつきものです。いかにして、それを自らの有利な方向にもっていくか。

 インテリジェンスや地政学、宗教的知見といった、佐藤優氏ならではの永年培われた国際情勢分析力を駆使し、「本質」を導き出すアプローチは、そのヒントになります。

 大陸から隔絶した日本人が国際社会で生き抜くために身につけておきたい術でもあります。

 

地球規模の動乱にさらされる、これからの国際社会に生きる日本人必携の書。

 

小学館新書

『世界観』佐藤優

定価:本体780円+税 2016年12月3日ころ発売

本書の内容はこちら

sekaikan

 

著者プロフィール 佐藤優(さとう・まさる)

1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科終了後、外務省入省。著書に『国家の罠』『自壊する帝国』『ゼロからわかるキリスト教』。共著に『21世紀の戦争論』『新・リーダー論』『あぶない一神教』など。

 

世界のニュースを、【知の巨人】が読み解くと、このように見えてきます。佐藤優『世界観』、12/3頃発売