「生涯一捕手」を貫く野村氏の、最初で最後の本格捕手論『野村の遺言』 (9/26刊行)

 

生まれ変わっても、私はキャッチャーをやりたい!

 名捕手とよばれるキャッチャーが少なくなったことに、プロ野球のレベル低下の大きな原因がある。キャッチャーは試合の脚本家、脚本がダメではいい作品は生まれない。キャッチャーについて考えてきたこと、実践してきたこと、その過程で培ってきた哲学や思想を、私を育ててくれたプロ野球への、そしてプロ野球を愛するファンの方々への「遺言」として、ここに上梓する―― 野村克也

 

なぜ今、野村氏は「遺言本」を出すのか?

 いまのプロ野球界を見渡してみると、大谷翔平、山田哲人、柳田悠岐など選手個々の技術、運動能力、体格とパワーは総体的に進化したかもしれないが、野球の大きな特徴である、一球一球の「間」が活かされていないことで野球がおもしろくなくなってしまっていると野村氏はいいます。

  「間」を使い、一球ごとに移り変わる状況と選手・ベンチの心理状態を考慮し最善の作戦を考え、適材を適所に配し、実行する。そこに野球というスポーツの本質はあり、だからこそ、弱者が強者を倒す意外性が生まれるのだと。

 

いったい、なぜ、そうなってしまったのか ―― 

 その大きな要因は、名捕手とよばれるキャッチャーが少なくなったことだと野村氏は断言する。「間」を活かす技術をもったキャッチャーの育成は、プロ野球にとって急務である。また、名捕手のいない野球は、ファンだっておもしろくない。そうしたプロ野球に対する危機感が、野村氏に「捕手論」を書かせた。

 

この本は組織のリーダー論!

 野球のダイヤモンドは「社会の縮図」であり、9人の選手たちがそれぞれ違う役割と責任を果たすことで支え合い、助け合い、有機的に結びつきながら、ひとつの目標達成に向かっていると考えます。その要としての役割を担うのがキャッチャー。捕手的人間の重要性を説きます。

 

目次(一部抜粋)

はじめに―― なぜ遺言なのか?

第1章 キャッチャーは監督の分身である

第2章 技術には限界があるが、頭脳に限界はない

第3章 捕手型人間とは?―― 名捕手の条件

第4章 配球は応用問題である

第5章 私はこうして強打者を攻略した

第6章 キャッチャーの妙は駆け引きにあり

第7章 キャッチャー目線が激突した日本シリーズ

第8章 真のプロフェッショナルとして生きよ 

ほか

 

【著者プロフィール】野村克也(のむら・かつや)/1935年、京都府生まれ。京都府立峰山高校卒。54年、南海(現・福岡ソフトバンクホークス)にテスト生で入団。3年目から正捕手。首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、ベストナイン19回、MVP5回、ゴールデングラブ賞1回。65年、戦後初の三冠王。70年、選手兼任で監督に就任。73年、パ・リーグ優勝、のちにロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)、次いで西武ライオンズに移籍。80年、45歳で現役引退。通算成績2901安打、657本塁打、1988打点、打率277。90〜98年、ヤクルトスワローズ監督に就任、4回優勝(日本シリーズは3回優勝)。99〜2001年、阪神タイガース監督。06〜09年、東北楽天ゴールデンイーグルス監督。現在は野球評論家。著書に50万部突破の大ベストセラー『野村ノート』を刊行。ほかに『オレとON』『強打者列伝』『高校野球伝』など著書多数。

 

『野村の遺言』

野村克也

定価:本体1,400円+税 2016年9月26日発売

四六判並製・256ページ ISBN978-4-09- 388513-3

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「生涯一捕手」を貫く野村氏の、最初で最後の本格捕手論『野村の遺言』 (9/26刊行)