【一之輔師匠&山口晃】が案内する古典落語の世界。『春風亭一之輔のおもしろ落語入門』

 

読んで楽しむ古典落語の世界にようこそ

 異例の21人抜きで真打ちに昇進して4年目。今、乗りに乗っている大注目の若手落語家・春風亭一之輔が、落語のおもしろさ、楽しさを子どもたちに向けて紹介する初めての本。

 一之輔師匠が「演じていて楽しい噺は、読んでも楽しい」という古典落語を7本を厳選。落語の舞台、決まり事を織り込みながら、語り口そのままに収録しました。それぞれの噺には、師匠のエピソードを絡ませたひと言解説がついています。本文のすべての漢字にふりがながついて、小学校中学年から楽しめます。

 現在、小学校の高学年の国語のカリキュラムには、日本の古典文化を学ぶことが盛り込まれており、落語が掲載されている教科書もあるのです。「学校寄席」で子どもたちに落語を披露する機会も多いという師匠。

 「本を読んで落語っておもしろいんだ!って思ってもらえたらうれしいですね。おじいちゃんやお父さんと一緒に寄席に来てくれるきっかけになればもっとよし!(笑)」

 読んだ子どもたちは、ふだんあまり耳にすることのないリズミカルな日本語の表現にも触れる機会になり、さらに、江戸時代の人々の生活や考え方を知る手がかりにもなるでしょう。

 

山口晃が描く落語でおなじみのキャラクター

 そして、江戸が舞台のお噺の世界に彩りを添える画は、当代随一の人気絵師・山口晃が担当。小学生の頃からラジオで聞く落語が好きだったという山口画伯が、長屋の八つぁん、与太郎、おかみさんなど、落語ではおなじみのキャラクターである登場人物、はたまた、噺の舞台を独特の世界観で生き生きと描きます。挿絵の中には、山口ファンであれば、思わずクスッと笑うユーモアも隠されているというお楽しみも。

 舞台でよろめく一之輔師匠が描かれた細密なカバー絵も、裏表紙まで広げてじっくりご覧いただければ、江戸と現代が交錯した不思議な寄席の世界です。

 

 落語ファンはもちろん、子どもだけに楽しませるのはもったいない1冊!!

 

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【収録落語】

●転失気(てんしき)

●鈴ヶ森(すずがもり)

●初天神(はつてんじん)

●堀之内(ほりのうち)

●あくび指南(あくびしなん)

●長屋の花見(ながやのはなみ)

●井戸の茶碗(いどのちゃわん)

 

『春風亭一之輔のおもしろ落語入門』

落語:春風亭一之輔 画:山口晃

定価:本体1,500円+税 3月30日発売

本書の内容はこちら

 

 

 ichinosuke5043 撮影:キッチンミノル

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)

落語家  1978年千葉県生まれ。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。前座名春風亭朝左久。04年、二ツ目昇進。春風亭一之輔と改名。NHK新人演芸大賞、文化庁芸術祭賞新人賞などを受賞。12年、異例の21人抜きで真打ち昇進。本書に収められた「初天神」「鈴ヶ森」は得意ネタの一つ。3人の子どもの父。

 

 photo by Yohei Sogabe_web 撮影:曽我部 洋平

山口 晃(やまぐち・あきら)

画家  1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。96年、東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。時空が混在し、様々な事象や風俗を描き込んだ都市鳥瞰図・合戦図などが代表作。著書に『山口晃大画面作品集』(青幻舎)、『ヘンな日本美術史』(祥伝社・第12回小林秀雄賞受賞)など。小学生の頃よりラジオで落語に親しむ。好きなネタは「芝浜」。

【一之輔師匠&山口晃】が案内する古典落語の世界。『春風亭一之輔のおもしろ落語入門』