《3・11を忘れない②》夢を実現させた感動の父子物語が一冊の本になりました!!──2/25刊『天国にとどけ!ホームラン』(文・漆原智良/絵・羽尻利門)

 

 2011年3月11日。家族を突然襲った悲劇。

 この日、すべてが変わってしまった。

 気仙沼で被災された千葉清英さんは、家族7人と会社、家を失った。

 生き残った息子と二人きりとなった千葉さんを支えたのは、息子のためにバッティングセンターを作ろうという夢だった。

 千葉清英さんは、あの日、家族で営む牛乳販売店の店舗で地震に遭いました。四つん這いになっても転がってしまうほどの大きな揺れ。その後、襲ってきた津波から逃げるために、最初は、屋根の上に避難したのですが、このままではダメだと思い、思い切って波に飛び込みました。

 流れる瓦礫につかまっては沈み、またつかまっては沈むということを何度も繰り返し、引き波にさらわれて海に流されそうになったとき、近くにある大橋の欄干にしがみついて、九死に一生を得ることができました。

 その後は、辛い戦いの日々。野球好きの息子と仮設住宅の前でキャッチボールするのが、唯一、安らぐ時間でした。そんなとき、息子の「気仙沼にバッティングセンターをつくってよ!」という一言が、父親を奮い立たせました。

 千葉さんは、言います。「亡くなった家族は自分に何を望んでいるのだろうかと考えたとき、きっと幸せになってほしいと思っているんじゃないかと素直に思えたのです。そのときから、私は、泣くのをやめて生きていこうと腹を決めました。私にとっては、希望の生まれた瞬間でした」と。

●物語を書いた漆原智良さんと千葉さんの出会いは――

 戦災孤児だった漆原智良さんは、3.11の地震発生時のテレビの映像を見ていて、東京大空襲で家族も家屋も失い、瓦礫の中でたった一人取り残された自分の姿と重なった、と言います。その後、復興支援の石巻でのイベントで、千葉さんと出会い、千葉さんの体験を知って、「この話を後世に残しておきたい」と強く感じたそうです。家族を失い切ない気持ちを内包しながらも、前向きに目標に向かって歩む子どもと父の姿を描きたい、それこそが、本当の復興であると考えたそうです。

●千葉清英さんから読者の方へ――

 今、一人で悩んでいる人たちに、何か一つでも、一歩でも半歩でもがんばってもらえるような力になれるといいと思います。「あなたは一人ではないんだよ」といってあげたい。そして、子どもたちには、「あきらめないで負けないでほしい」と勇気づけたいです。

●侍ジャパン代表監督 小久保裕紀からの推薦文─

「希望さえあれば生きられる! 夢はかなうということを、この本に教わりました。学校や家で、つらい思いをかかえている小学生に、ぜひ読んでもらいたいです」

本書の内容はこちら

 

《3・11を忘れない②》夢を実現させた感動の父子物語が一冊の本になりました!!──2/25刊『天国にとどけ!ホームラン』(文・漆原智良/絵・羽尻利門)