追悼 加島祥造さん──いまこそ心に響く「求めない」生き方~46万部のベストセラー詩集を生んだ「伊那谷の老子」が伝えつづける、人生を変える魂の言葉とは?~

 

「求めない――すると心が広くなる」「求めない――すると恐怖感が消えてゆく」「求めない――するとひととの調和が起こる」「求めない――すると、何かがかわる」……。

 すべてが「求めない」で始まるフレーズを100篇あまり収録した詩集『求めない』の著者が、昨年末92歳で逝去というニュースが、年明け、テレビ、新聞で大きく報じられました。

 加島氏は、1923(大正12)年、東京・神田生まれ。早稲田大学卒業後、信州大、横浜国大、青山学院女子短大で英文学を教え、フォークナーやM・トウェインなどの翻訳を多数てがける一方で、詩作グループ「荒地」の同人でもありました。さらに60歳をすぎて、「老子」に出会い、現代語に翻訳して大きな支持を得ました。長野県の伊那谷に独居し、晩年は豊かな自然の中で、詩や墨彩画、書の制作に励むようになります。

 そんな日常のなかで、日々ノートやチラシの裏にかきとめていたのが、すべてが「求めない」で始まる詩でした。それを1冊にまとめた小さな詩集は、発売直後から売れつづけ、NHKの『おはよう日本』をはじめメディアでも大きく取り上げられ、文庫と合わせて46万部の詩集へと大きく育ったのでした。「他人と比べたり、他人に期待したり、自分らしく生きていないことに気づきました」「心のトゲトゲを取り除いてくれました」と読者からも大反響の声があがりました

 加島さんは、冒頭でこう言います。

“どうしても人間は「求める存在」なんだ。それはよく承知の上での「求めない」なんだ

 そして、

“ほんの3分でも求めないでごらん。不思議なことが起こるから――”

 と、私たちに語りかけます。

 愛とやさしさに溢れる言葉の数々を、もう一度噛みしめるときが来ているのではないでしょうか。

『求めない』文庫版はこちら

『求めない』単行本はこちら

 

【加島祥造さんの他の書籍はこちら】

9784093882491

『受いれる』

9784093883528

『アー・ユー・フリー? 自分を自由にする100の話』

9784093881487

『小さき花』(文・画/加島祥造 書/金澤翔子)

 

 

 

 

追悼 加島祥造さん──いまこそ心に響く「求めない」生き方~46万部のベストセラー詩集を生んだ「伊那谷の老子」が伝えつづける、人生を変える魂の言葉とは?~