藤井青銅著『あなたに似た街』(11/5刊)は、地方自治体+著者+出版社の初コラボ作品。「地方」を舞台にした短編集の妙をご堪能ください!

 

 本書は、「地方」を舞台にした20のショートストーリーを収録した本です。全国の地方でおきている「若者の流失」「デートする場所がない」「東京からのUターン」「軽自動車が必須」「一所懸命だが残念な街おこし策」「空き家問題」…などを題材にした短編集ですが、実は佐賀県にある20の市町がそれぞれの舞台になっています。Jリーグのサポーターが主人公の「裏守護神」は鳥栖市、熱気球が登場する「東京との距離」は佐賀市、「美肌の湯」がキーワードの「白い肌の夏」は嬉野市…。

 この企画は、佐賀県文化スポーツ部文化課の方々と著者の藤井青銅さん、そして小学館編集部のコラボレーションによって生まれたものです。佐賀県は平成24年度から、佐賀を舞台とした小説/エッセイ・映画などを積極的にサポートする計画を立ててさまざまな取り組みをしています。 

 この『あなたに似た街』は、佐賀県を舞台とした落語台本を書いた藤井さんに、県の担当者が話を持ちかけ、それを小学館が引き受ける、というかたちで実現しました。

 11月8日(日)には渋谷ヒカリエで、佐賀県と小学館が共催する発刊記念イベントが開催されました。入場無料で、藤井さんと二人のゲストによるトークと佐賀県出身の篠笛奏者の演奏があり、会場では佐賀特産のお酒や海苔などが振る舞われ、本と佐賀スイーツ詰め合わせのお土産まで付く、という大サービスぶり! 告知して数日で予約がいっぱいになってしまいました。

 11月13日(金)には藤井さんが佐賀市を訪れ、知事を表敬訪問して、地元のメディアが取材します。すでに佐賀ではNHKのテレビニュースでも大きく採り上げられて、話題となっています。

  また、11月21日(土)13時から、東京・お台場のイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」で、「地方ネタの逆襲」と題した発刊記念イベントを開催します。こちらのゲストは、芸人コンビの「ビックスモールン」。佐賀の食材を使った特別料理も提供される予定です。

 地方自治体と著者、出版社が企画段階から緊密な打ち合わせをして「地方振興」のための本を作り、プロモーションも共同で行う、というかたちは、他の自治体にも大いに参考になるのではないでしょうか。

【著者プロフィール】藤井青銅(ふじい・せいどう)/作家、放送作家。1955年山口県生まれ。第一回「星新一ショートショートコンテスト」入選。「オールナイトニッポン」をはじめとする多くのラジオ・テレビ番組の台本・構成を手がけつつ、小説やエッセイ、歴史ウンチク本など、さまざまな分野でユニークな作品を多数発表。著に『ラジオな日々』『ラジオにもほどがある』『アラサーの平成ちゃん、日本史を学ぶ』(もぐらとの共著)『ゆるパイ図鑑 愛すべきご当地パイたち』などがある。

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藤井青銅著『あなたに似た街』(11/5刊)は、地方自治体+著者+出版社の初コラボ作品。「地方」を舞台にした短編集の妙をご堪能ください!