女の人生は、惚れた男で決まる。『ホテルローヤル』(直木賞受賞作)の桜木紫乃が到達した記念碑的傑作!

 
桜木版『ゴッドファーザー』であり、
桜木版『極道の妻たち』であり、
桜木版『宋家の三姉妹』!

※あらすじ

北海道最東端・根室は、国境の町である。戦前からこの町を動かしてきた河之辺水産社長には、三人の娘がいた。長女智鶴は政界入りを目指す運輸会社の御曹司に嫁ぎ、次女珠生はヤクザの姐となり、三女早苗は金貸しの次男を養子にして実家を継ぐことになっている。昭和四十一年の国政選挙で、智鶴の夫・大旗善司は道東の票をまとめ当選を果たした。選挙戦を支えたのは、次女・珠生の夫で相羽組組長の相羽重之が国境の海でかき集めた汚れ金だった。珠生は、大旗当選の裏で流された血のために、海峡の鬼となることを誓う。

物語の舞台は、道東と北方領土!

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本書『霧 ウラル』において、桜木さんには徹底してエンターテイメント性にこだわってご執筆いただきました。これまで『凍原』『起終点駅 ターミナル』(2015年11月映画公開) という二作品をご一緒させていただきましたが、生みの苦しみは著者、編集者ともにこれまでを遙かにしのぐものでした。打ち合わせでお互いが泣いたり笑ったりすることはこれまでもありましたが、『霧 ウラル』では、ついに泣き笑いという領域に辿り着きました。楽しいのか苦しいのか分からないところまでお互いを追い詰めあって完成した作品です。波瀾万丈、エンタメ120%の内容ですが、これほど桜木節が炸裂している作品も他にはありません。一気読みをお約束します。桜木紫乃さんの記念碑的傑作をどうぞよろしくお願い申し上げます。                            ――担当編集者

野付半島から国後島をのぞむ桜木紫乃氏

野付半島から国後島をのぞむ著者

早くも寄せられた絶賛の声!

「昭和三十年代の根室は、開拓時代の西部だ。そこに生きる男と女のなんと魅力的でせつないこと。桜木さんだけが描ける世界である」

――林真理子氏(作家)

 

「海は男のものかもしれないが、その波は女が作るのだと思った。三姉妹の運命は凄まじく物悲しく愛おしい」

――鈴井貴之氏(タレント「水曜どうでしょう」出演・企画)

 

「女たちはどうしてこうも危険な男に惹かれるのか。桜木紫乃自身が、過去を持つ男に惚れこんでいるのだろう」

――川本三郎氏(評論家)

 

「女という生きものである限り、この世で乗り越えられない苦難は無いのだと確信した。読後のパワー充填感が半端ない」

――ヤマザキマリ氏(漫画家)

本書の内容はこちら

桜木紫乃氏写真【禁・無断転載】

著者プロフィール:桜木紫乃(さくらぎ・しの)

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年同作を収録した初の短編集『氷平線』が新聞書評等で絶賛される。13年『LOVE LESS(ラブレス)』で第19回島清恋愛文学賞を受賞。同年『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞。他の著書に『凍原』『ブルース』『それを愛とは呼ばず』などがある。『起終点駅 ターミナル』が2015年11月7日映画公開予定。

女の人生は、惚れた男で決まる。『ホテルローヤル』(直木賞受賞作)の桜木紫乃が到達した記念碑的傑作!