小林よしのり著『戦後70年特別企画 卑怯者の島』(7/15刊)は、南の島を舞台にした「戦場ストーリー巨編」です。

 

  安保法制をめぐる議論で注目を浴びる漫画家の小林よしのりが戦後70年の節目に出す新刊漫画は、なんと496ページにも及ぶ「戦場ストーリー巨編」です。『戦後70年特別企画 卑怯者の島』と題された本作は、パラオ・ペリリュー島をモデルにした南の島を舞台に、玉砕戦に臨む日本兵の極限の心理状況を、圧倒的なスケールの戦闘シーンとともに描き出す衝撃作です。
〈日本の戦争映画やTVドラマは、主人公が反戦思想を持った立派な青年で、妻や恋人とのメロドラマで泣かせることが多いので、わしとしては飽き足らず、普通の若者が極限状況で卑怯と勇気の劇的な葛藤の中、戦う姿を描きたかったのだ〉(あとがきより)
 奇しくも日本の戦争参加の議論が取り沙汰されるいま、この作品はフィクションでありながら、極めてリアルな感覚として「戦争とは何か」を、読者に問いかけるはずです。
  実は本作は、かつて小林よしのりが責任編集長を務めていた雑誌『わしズム』に07~09年まで連載されていたものの、雑誌の休刊に伴い、一度は未完のまま封印された、曰く付きの作品でした。5年以上も眠っていた作品が、100ページ超の描き下ろしを加えてこのタイミングで刊行されることに、いまが大きな時代の分岐点であることとの因果を感じざるを得ません。

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〈著者プロフィール〉小林よしのり(こばやし・よしのり)
昭和28年福岡生まれ。漫画家。『東大一直線』『おぼっちゃまくん』などでギャグ漫画に新風を起こし、平成4年、『ゴーマニズム宣言』シリーズを連載開始。スペシャル版として『天皇論』『新天皇論』『国防論』『脱原発論』『大東亜論 巨傑誕生篇』(以上、小学館)、『戦争論』①~③『新戦争論1』(以上、幻冬舎)など。

小林よしのり4C

小林よしのり著『戦後70年特別企画 卑怯者の島』(7/15刊)は、南の島を舞台にした「戦場ストーリー巨編」です。