『銀幕の神々』(山本甲士著:1/22刊)は、高倉健に憧れた主人公の、任侠版『ニューシネマ・パラダイス』

 

 岩瀬修は63歳、今は文具会社の経営陣に収まっている。彼には、昔夢中になった任侠映画にまつわる忘れられない思い出があった。初めて観たのは中二のとき。すぐに高倉健のファンになった。映画を観たいために家業の飲み屋を手伝うようになり、周囲からはヤクザと煙たがられている中間のおっちゃんと仲良くなる。そして、心臓が悪い従姉妹の弥生が近くの県立病院に入院してきて、ケンカもしながら親しくなっていく。任侠映画と、二人の出会いを経て、修は人生の荒波に漕ぎ出し始めたのだった……。

 本書は、ノスタルジックでハートウォーミングな、任侠版『ニュー・シネマ・パラダイス』と言える作品です。11月10日に亡くなった、国民的俳優、高倉健が出演する以下の東映任侠映画が本作を彩っています。
 ●『人生劇場 飛車角』 出演:鶴田浩二、高倉健、佐久間良子ほか。●『日本任侠伝』出演:高倉健、中村錦之助ほか。●『網走番外地』出演:高倉健、丹波哲郎ほか。●『昭和残侠伝』出演:高倉健、池辺良。●『緋牡丹博徒』出演:藤純子、高倉健ほか。

山本甲士プロフィール:1963年生まれ。平凡な人々が騒動に巻き込まれてしまう話や、ささいなことがきっかけで人生が大きく転換する話などを得意にしており、デビューして今年が19年目。これまでに40冊ほど作品を発表している。最近では、リストラされた中年男性が弁当屋さんを始める『ひなた弁当』と、タイムスリップを題材にした『戻る男』が合わせて10万部以上の売り上げに達していて、着実にファンを獲得している。

 

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『銀幕の神々』(山本甲士著:1/22刊)は、高倉健に憧れた主人公の、任侠版『ニューシネマ・パラダイス』