市川拓司さんによる4年ぶりの書き下ろし純愛小説『MM』(7/12刊)

 

いま、社会が抱えるさまざまな問題にも通じる、愛と平和を願うメッセージがこめられた作品です。
この「ぼくときみの物語」がいつか、世界を変えてくれるかもしれません。

中学3年生のぼくは、夏休みのある日、駅前通りの本屋で『ハリウッドで脚本家になるための近道マップ』という600ページもある翻訳本を立ち読みしていた。本に没頭していると急に肩を叩かれ、ぼくは飛び上がった。恐る恐る振り返ると、そこには彼女がいた。

南川桃(モモ)。同じクラスにいたけど、一度も口をきいたことがない女の子。女子のヒエラルキーでも頂点にいるのが当たり前のようなその子が、そのあとぼくに頼んできたのは、伝記を書くことだった。

「伝記? だれの?」

「わたしの」と彼女は言った。

ぼくと彼女のあいだには、グランドキャニオン級の深い溝が広がっている。それを越えることはとてつもなく難しい。それでもぼくは、モモとの約束を果たすため、そしてこの「仕事」を完遂するため、ひっそりと、彼女へのインタビューを続けた。

男と女と、性のあいまいな人。日本に育った人と、他国からやってきた人。会社を経営する人と、そこで働く人。この世界にはいろんなグループがあり、階級が存在している。そしてそこには、誤解と混乱が満ちている。もう少しだけ、共感する力や思い遣る心があれば、ぼくも、みんなも、もっと幸せになれるのに……。

『いま、会いにゆきます』『恋愛写真 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』、そして『こんなにも優しい、世界の終わりかた』――累計258万部を売り上げた、大ベストセラー作家・市川拓司さんによる4年ぶりの書き下ろし純愛小説。著者渾身の作品です。

この愛が、どうか世界中の人々の心へ届きますように。

 

市川拓司(いちかわ・たくじ)

『MM』

定価:本体1,500円+税 2017年7月12日発売

四六判・288ページ

ISBN978-4-09-386471-8

本書の内容はこちら

<プロフィール>市川拓司…1962年、東京都生まれ。2003年刊行の『いま、会いにゆきます』はミリオンセラーとなる。他の作品に『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』『こんなにも優しい、世界の終わりかた』などがある。

市川拓司さんによる4年ぶりの書き下ろし純愛小説『MM』(7/12刊)