言葉の天才が遺し、その孫が受け継ぎ反芻する金言集。永六輔とは何者だったのか?そして、本当に伝えたかったこととは? 永拓実『大遺言』

 

祖父・永六輔は、現在大学生の僕に何も残さず逝ってしまった。

僕は祖父の著書や手帳、ノートを読み漁り、ゆかりの人を訪ね歩いた。

 

 時代を象徴する数々の名作を遺した、粋でいなせな“言葉の天才”。といえば、昨年7月に逝去した永六輔。なぜ、彼はこれほどまでに、人々の心を揺さぶり続けることができたのか。

 現在大学生の孫、永拓実が祖父の足跡を辿ってみると、そこには、時代がいかに変容しようとも全く色褪せない“祖父の教え”が続々と見つかり、答えはその生き方や働き方、人間関係のあり方に隠されていた。

 自殺を考えたものの偶然ラジオで聞こえてきた永六輔の言葉によって救われた女性との葬儀での出会いをきっかけに、黒柳徹子、久米宏、小林亜星、ピーコ、タモリ、さだまさし、清水ミチコなど、親交の深かった著名人ら数十人に突撃取材。そう、彼の“言葉”によって仕事や人生が激変した著名人は数知れない。それだけでなく、生きる望みを失った若者たちも、仕事を失ったプロも、前述の自殺を考えた女性も、そして実は著者自身も、“言葉の天才”の一言に救われ、今はそれぞれに充実した人生を過ごしている。

 

「無駄なことは何もない。無駄にする人がいるだけ」

「立場や肩書きを裏切れ」

「知っているフリこそ恥」

「知識でなく知恵でしゃべる」

「欠点を魅力にする」

「生きているだけで面白い」 ……。

 

 時代も世代も超越し、誰にでも今すぐ役立つ永六輔の36の名言、金言を紹介。

 もしかしたら、「二十歳そこそこの若造に言われたくない!」と感じる方がいるかも知れない。でも、読めばわかるはず。もしかしたらこの本こそ、いまを生きる孫の手を通して、永六輔が本当に伝えたかったことを形を変えて記録した、真の“遺言”なのかも知れない。

 

祖父が生きた83年間に遺した言葉、そして行動を辿り、人生の今、この瞬間を有意義に生きるヒントになりそうなことをまとめたものです。

時代が移り変わっても全く色褪せない、心に響く言葉がたくさんありました。祖父の言葉は僕だけでなく、多くの日本人の“糧”となって、生き続けていくはずです。 

(本書前書きより)

 

 大遺言

 祖父・永六輔の今を生きる36の言葉

拓実 

定価:本体900円+税

2017年6月28日発売 ISBN978-4-09-346091-0

本書の内容はこちら

 

 

【著者プロフィール】

拓実(えい・たくみ)

1996年東京都生まれ。東京大学在学中。國學院久我山高校時代は、名門のバスケットボール部に所属し、スポーツに明け暮れる。その後、祖父・永六輔の影響で執筆活動に興味を持つようになり、高校3年の秋から毎日10時間以上の受験勉強をこなし、東大文科二類に現役合格する。大学では学業に励む傍ら、国内や海外を一人旅するなどして地域文化に触れ、2016年、インドでの異文化体験をまとめた作品がJTB交流文化賞最優秀賞を受賞。母は元フジテレビアナウンサーの永麻理さん。

 

 

 

祖父の手帳には様々な「知識」だけでなく、それをどう伝えるかの「知恵」もメモされている。名字にちなみ、魚のエイ好きで知られ、至る所にイラストも描かれていた。エイを描くことが息抜きの一つだったようだ。 (本書より)

 

永六輔 えい・ろくすけ

1933年、東京生まれ。父は浅草の寺の住職で、寺の息子として育つ。中学校時代からラジオ番組への投稿を始め、早稲田大学在学中に草創期の放送の世界へ。以降、テレビやラジオ番組の放送作家、作詞家、タレント、随筆家としてマルチに活躍。主な作詞に『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』『こんにちは赤ちゃん』など。著書に200万部を超え、社会現象にもなった『大往生』ほか多数。2010年にパーキンソン病と前立腺がんを公表後も、ラジオ番組出演や講演活動などを積極的に展開していた。16年7月逝去。

 

 

 

●永六輔公式ホームページ

http://www.rokusuke-ei.com/

 

●永拓実ツイッター

https://twitter.com/eitakumi1015

 

言葉の天才が遺し、その孫が受け継ぎ反芻する金言集。永六輔とは何者だったのか?そして、本当に伝えたかったこととは? 永拓実『大遺言』