観る人の感性を静かにかき乱す、ラブドールとは何者か? 『LOVE DOLL ✕ SHINOYAMA KISHIN』(4/19刊)

 

写真家・篠山紀信による「ラブドール」の決定的写真集

「ラブドール」とは、かつてダッチ・ワイフと称され、男性の愛玩用として誕生したもの。

東京藝術大学大学院を修了したスタッフを擁するオリエント工業が造形する最新の「ラブドール」は、

日本において、世界最高水準の技術、芸術性をもって独自の進化を遂げ、

そのクオリティが極めて高く評価されています。

この世界的にも稀有な現代アート作品「ラブドール」と出逢った篠山紀信が、

独特な視線で見つめ、捉え、かつてない「ラブドールの世界」を生み出しました。

夢とうつつ。ドールと人間。生と死とは。観る人の感性を静かにかき乱す「人間の現在」を問う問題作です。

そして、本書の監修者で、「ラブドール」に関して造詣の深い美術史家の山下裕二氏による

解説「『ヒトガタ』の日本美術史」も収載。

日本における「造形」と「ラブドール」の美術史的意義が詳細に記述されています。

〈篠山紀信が撮るラブドールは、この写真集で、まさに生身の女性と見まがうほどの画像として読者に提示される。

 多くの読者は、「工業製品」が「アート作品」を凌駕するほどのクオリティーを獲得していることに

 驚嘆されるに違いない。〉

(美術史家・明治学院大学教授/山下裕二氏による解説「『ヒトガタ』の日本美術史」より)

 

レディガガが自分に模したラブドールをミュージックビデオに出演させ、

写真家・杉本博司が展覧会に出品し、是枝裕和監督が映画の主題として取り上げ、弘兼憲史がマンガに描き、

作家・高橋源一郎、桜木紫乃、都築響一、みうらじゅんらが絶賛、言及するラブドールの世界。

そのラブドールの世界に魅入られた篠山紀信が、半年に亘って全5回のロケを敢行し、

今回の写真集が誕生しました。装幀はY.M.O.などのアートワークで知られる奥村靫正氏。

工場の製造過程からはじまり、篠山氏と対峙することで「命」の火が灯され、愛を覚え、そして――。

かつてない世界が繰り広げられます。想像を絶する体験を写真集で堪能してください。

 

篠山紀信(しのやま・きしん)

『LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN』

定価:本体3,900円+税 2017年4月19日

A4変型判並製・オールカラー144ページ

ISBN978-4-09-682233-3

本書内容はこちら

<プロフィール>篠山紀信…1940年、東京都生まれ。写真家。日本大学芸術学部写真学科在学中より頭角を現し、広告制作会社「ライトパブリシティ」で活躍。1961年に日本広告写真家協会展公募部門APA賞を受賞、1968年からフリーに。三島由紀夫、山口百恵、宮沢りえ、ジョン・レノンとオノ・ヨーコなど、その時代を代表する人物を捉え、流行語にもなった「激写」、複数のカメラを結合し一斉にシャッターを切る「シノラマ」など新しい表現方法と新技術で、時代を撮り続けている。2002年より、デジタルカメラで撮影した静止画と映像を組み合わせる「digi+KISHIN」を展開。ウェブサイト「シノヤマネット」でも、映像作品、静止画、DVD作品など多数発表している。

2012年、熊本市現代美術館を皮切りに始まった「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」は全国を巡回中、80万人以上を動員している。2016年には、東京・原美術館で「篠山紀信展 快楽の館」を開催した。現在、箱根彫刻の森美術館 にて「KISHIN meets ART」を開催中!(2017年6月25日まで)。

観る人の感性を静かにかき乱す、ラブドールとは何者か? 『LOVE DOLL ✕ SHINOYAMA KISHIN』(4/19刊)