「これはノンフィクションじゃない、だが面白い!」小学館ノンフィクション大賞選考委員が紛糾した『男であれず、女になれない』(3/27刊)

 

第23回小学館ノンフィクション大賞を紛糾させた異例の”自伝的ノンフィクション”!

ノンフィクション作家・高野秀行氏

 「マイノリティの苦悩や孤独をここまで言語化できた作品はない」

作家・三浦しをん氏

 「とても胸打たれた。さまざまな『生きにくさ』を感じるひとにとって普遍的な作品」

社会学者・古市憲寿氏

 「私小説として発表されるべき。しかし、“自分を題材としたノンフィクション”という目新しさが面白い」

 

すべての「弱者」に捧げる、前代未聞の“自伝的ノンフィクション”!

「想像してみてください」

 ――この一言から、自分自身を取材した“自伝的ノンフィクション”は始まる。

 「想像してみてください。あなたから性別を除いたとしたら、

 今のあなたをとりまく愛しいものは、どれだけ残りますか」

 ――と。

 

大好きな友達と同じ関係ですか、

未来を誓ったパートナーは隣にいますか、

自分よりも大切な子どもは腕の中にいますか、

年をとった親との関係はどうでしょう。

幼い頃の笑顔は変わらないですか、

甘酸っぱい青春時代のトキメキは残りますか、

同窓会での思い出話は旧友と同じものでしょうか。

今と同じ仕事をしていますか、

仕事での信用は得られていますか。

これからに見る未来を同じように描けていますか。

そして、あなたがあなたであるというアイデンティティは、

あなたの人生から性別を除いても、変わらずそこにあるものでしょうか。

 

「彼」とも「彼女」とも呼ぶことができない――

「私」には性別がない。2015年3月9日、男をやめたからだ。

当時36歳。男性器を摘出はしたけれど、女にはならなかった。

女性ホルモンを摂取することもなければ、

豊胸することも造膣することもなかったからだ。

 

男であれず、女になれない。誰にも理解してもらえない、

だけれども一歩たりとも譲れないこの「性別」はいつからそうだったのだろうか。

どうしてこうなったのだろうか。

 

これは、人生に同性も異性も見つけることが出来なかった一人の人間が、

巡り合う人たちの愛情を受けながら自らの“性”を探し続ける、ある種の冒険記。

そして、性に由来するすべての幸せと決別して、

男であれず、女になれない心と体を選んだ「私」の人生の、

現時点でのまとめである。

 

鈴木信平(すずき・しんぺい)

『男であれず、女になれない』 

定価:本体1,200円+税 2017年3月27日発売

四六判・192ページ ISBN978-4-09-388549-2

本書の内容はこちら

 

<プロフィール>鈴木信平(すずき・しんぺい)・・・1978年4月24日、愛知県生まれ。会社員。2002年に立正大学社会福祉学部卒業後、俳優養成所レッスン生、広告代理店、コールセンター勤務などを経て、現在、株式会社ブックリスタ勤務。高校在学中の17才頃から自身の性別に疑問を覚え、大学卒業後、23才を迎える頃には性の不一致を自覚。同性愛、性同一性障害など、既存のセクシャルマイノリティへ自らの居場所を求めるも適応には至らなかった。ホルモン摂取、豊胸、造膣などいずれの女性化も求めることなく、2015年3月、36才で男性器を摘出する。今作が処女作。

「これはノンフィクションじゃない、だが面白い!」小学館ノンフィクション大賞選考委員が紛糾した『男であれず、女になれない』(3/27刊)